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不思議の国ニッポンのアリス

時事問題のブログです。他にもアート関連のブログをやってます。http://hayanosuke2.hatenadiary.jp/ このブログの写真はすべて著作権フリーのものを使用しております。

マクロンかルペンか フランス選挙

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(この写真はパブリックドメインです)

どうしても「マクロン」を「マカロン」とわざと間違えたくなってしまうのだが、もし彼が大統領になったとすれば、日本の食いしん坊の女性でボケる人が続出しそうである。(食べたーい!と叫ぶ奴もいるかもしれない。)

私はいくら失業率が高くても、移民問題があっても、フランス人はルペンを選ばないと思う。というのは極右を選ぶというのは「フランス的」ではないからである。

フランス的思考―野生の思考者たちの系譜 (中公新書) (石井洋二郎著)によると、フランス人ははっきりと言語で表されていないことは受け入れないという。ルペンはマクロンとのテレビ討論で自分の政策を説明できなかった。これは致命的である。

フランスには合理主義の伝統があり、さまざまな人物によって積み重ねられてきた思想がある。デカルトの「われ思う、ゆえにわれあり」という言葉は誰でも知っているが、本当は、疑わしいものは全て疑い、「われ」の信念の中にまったく疑い得ない何かが残るかどうかを見極めるという意味だそうである。(p.14参照)

この本は難しいフランス思想を明快かつユーモラスに解説し、フランス人の考え方のおおよそを比較的短時間で知ることができる。日本人のように「その場の空気」だとか、「みんながそうしているから」などという曖昧な理由で行動しないのだ。(この場合の「みんな」って何だろう?)

ルペンの政党「国民戦線」の誰だか、日本人妻を持ち、(フランスの極右に日本の女が協力するようになったとは嘆かわしい。なんでもありの日本人、ついに悪魔に魂を売ったか)日本の大学に留学していたという人物が妙に流暢な日本語でインタビューに応じていたのをテレビで見た。

やけに愛想が良いが、フランス男と言えば不愛想で意地悪と相場が決まっている。となると意図的にソフトなイメージを作ってフランス人をだましているのだろう。あくまで極右の原動力は憎悪であり、排斥なのだ。

日本人は愛想のいい白人にはすぐに親近感を持つ。そのことを日本人妻が吹き込んだのだろう。さらに日本が移民や難民を積極的に受け入れていないことを引き合いに出し、日本を見習うべきだと言う。かなりの皮肉だ。ナメられたものである。

 

フランス的思考―野生の思考者たちの系譜 (中公新書)

フランス的思考―野生の思考者たちの系譜 (中公新書)